2009年6月17日

読書「日本人の起源を探る」

サブタイトルは「あなたは縄文系?それとも弥生系?」。電車の中で、いろんな人を見て縄文系か弥生系か考えてみると、どっちかわかんない人がほとんどですよなぁ。でも私は、はっきり縄文系です。
日本は酸性土壌なので古代人の骨が残りにくいのだそうだ。ただ縄文人の骨だけは、貝塚に埋められていることが多いので、貝のカルシウムが保存を助け、他の時代よりも非常に多くが発掘されているらしい。なんでカルシウムがあると保存されるのか、よくわかりませんが。なので「日本人の起源を探る」場合、縄文人の骨から得られる情報が多くあっても、他の時代の骨サンプルが少なすぎて比較が難しい。必然的に、骨以外から得られる情報でも起源を探ることになるのですが、それがDNAだったりウイルスだったり古事記だったり歯だったり耳垢だったりで、多岐にわたります。そして結論が微妙に違ったり、結論が出るのはまだまだずいぶん先の話だったり、そもそも結論なんかなかったり。確実そうなのは、縄文人と弥生人の差異はものすごく大きい、ということ。そして弥生人の発生は、大陸か半島か、あるはその両方からかなり多い数の渡来人がやってきたことによる、ということ。
別に日本人の起源を知りたいわけではないけど、こういった本を読むと、日本各地への旅行が楽しくなります。

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