2007年5月26日

宮城野部屋

いろいろ話題の宮城野部屋。今日の昼下がりの模様です。錦糸町で晩ゴハンの買い物をすませて家まで帰る途中に立ち寄ってみました。白鵬の優勝決定直前なので、入り口には米やら何やらがたくさん置いてありました。ご覧のとおりの弱小部屋と呼ばれても仕方ない、一軒家の一階に土俵があるだけの小さな建物です。優勝が決まりそうな日でもありますし、あんな記事が出た直後でもあるので、カメラをもって近くをうろうろしてたら若い衆にどやされるのではと思いましたが、特になんにもありませんでした。
ところで、あんな記事が出てしまった場所で優勝して、横綱に昇進する白鵬には、正直なところ同情します。実力でも充分横綱になれただろうし、実際今場所の優勝は実力によるものだろうし(そう信じています)。ちょっと出歯亀的な話になりますが…この建物を建てた先々代の宮城野親方死去のあとに、部屋を継いだのが弟子の先代宮城野親方(現役時代のしこ名:竹葉山、現在の年寄・熊ヶ谷)。実際のところこの引き継ぎ時に年寄株は譲られておらず借株だったようで、2004年8月になって北ノ湖部屋の元十両金親(現宮城野親方)が、先々代の次女と結婚することで年寄株ごと部屋を正式に継ぎました。なので、白鵬の素質を見抜き相撲道をたたきこんだのは、先代宮城野親方(現熊ヶ谷)であり、現在でも稽古をつけているのは熊ヶ谷(現宮城野部屋付の年寄)であるそうです。
別に元金親(現宮城野親方)にうらみがあるわけではないんですが…現役の時には目付きの悪いヤツだなぁ、と。北ノ湖親方の稽古はさぞ厳しいのだろうなぁ、こんな死んだような目になるなんて、と。そんなことを思ってました。そうじゃなかったんですね、元金親(現宮城野親方)。関取なんてたくさんいるのに、なぜよりにもよって婿養子が元金親だったんでしょうか。最高位が十両で、一門も違って(北ノ湖は出羽海一門で、宮城野部屋は立浪一門)、結婚後もずっと愛人がいて、その愛人に別れるための手段としてピロートークを隠し録りされて週刊誌に売られるような、そんな元金親を婿養子にする積極的な理由が見つからない…。昔テレビでみた先々代宮城野親方の次女は普通に綺麗な人でしたけどね。
週刊誌の記事が出てから、相撲協会の反論がトーンダウンしてるような気がします。やっぱり本当に動かぬ証拠(録音テープ)があるんでしょうな。好角家(ただの相撲好きです)としては…勝負がかってる時とそうでない時にはモチベーションの差があって、無気力相撲に見えてしまうこともあるかもしれない。モチベーションの低い時に、対戦相手から金銭と引き換えに星を譲れ、と言われれば譲ることもある、かもしれない。…程度の認識です。状況によるモチベーションの差っていうのは、どんな競技でも、たとえお金の動く公営ギャンブルでもあるものです。実際、競馬の世界では調教代わりにレースに使う調教師がリーディング取ってるわけですし。でも、星をゆずりあって金銭の授受が発生する、っていうのはどうか、と。大関互助会みたいに、それこそ引退後の年寄株とか部屋を建てる土地の値段とか、そういうものから逆算してあと1年は現役でいないと厳しいから星を融通しあってます、的なのが相撲をつまらなくしてるんです。協会として、大リーガーなみの年金制度や、公傷制度の見直し、年寄株の協会一括管理など、根本的に見直さないと八百長(と言い切りますが)はなくならないです。真剣に1場所15番を取りつづけたら、いくら頑丈な体をしていても2年もたないですもん。プロボクサーやPRIDEファイターが年に90試合もしますか?って話です。常識的に考えて、真剣勝負して体壊して、番付下がって無給になるより、星の貸し借りの方が安心です。
ところで宮城野部屋って立浪一門なんですよねぇ。ということは、白鵬の土俵入りは短命ジンクスのある不知火型(双羽黒、旭富士、若乃花…)ですか。本当に短命になりそうなんで、モンゴル特例ということで雲竜型にしてあげたらどうでしょう…。本当に心配です。

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