2009年4月19日

読書「ユダヤ人とダイヤモンド」

最近、新書がお気に入りで、各社から新刊が出るたびなにかしら買って読んでます。これもそんな一冊なんですが…今もって、なぜ自分がこの本を買ったのかわかりません。「ユダヤ人」にもましてや「ダイヤモンド」にも大した興味ないのに。似たようなことはよくあって、特に酔っ払って本屋なんかに行くと、翌日膨大な本の山を前にしてアタマを悩ませることになります。
ダイヤモンド産業の首根っこを押さえているのは一握りのユダヤ人である、なんてことを基礎知識として備えてはいたけれど、この本を読んでみるとそんな基礎知識さえも正しいものなのかどうか…。たぶん正しくないのでしょう。長年カルテルによって、ダイヤモンドの供給をコントロールしてきたDe Beers社には、現在ユダヤ人社員は一人しかいないのだそうだ。ただ歴史上、ユダヤ人がダイヤモンド産業を支配してきたことは間違いなく、ディアスポラやホロコーストにも、ダイヤモンドは大いに関連している。世界中で差別されていたユダヤ人が就くことのできた数少ない職業が、ダイヤモンドの研磨工だったのであり、小さく、軽く、そして高価なダイヤモンドは、長年流浪を続けざるを得なかったユダヤ人には、欠くことのできない重要な財産であったのだ。
こう考えてみると、やっぱり特に自分の人生にとって得るものはない読書でしたが、だいたい本を読んだぐらいで何かがどうにかなるとか考えるのが間違いなんでしょう。ま、そもそもダイヤモンドなんて持ってませんし、贈ったこともありませんしね。

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