2009年6月21日

野球観戦

神宮球場でスワローズ対ライオンズを観戦。最近のスワローズの好調ぶりが反映され、外野席は超満員でした。途中ライオンズに4対1でリードされたあたりで、うかつにも飲み過ぎて、うつらうつらと寝てしまいましたが、デントナの同点3ランからは絶好調で応援し続け、最後のサヨナラ勝利を見届けました。
昔よく神宮球場で応援してたころから通算しても、いまだに負け試合に遭遇していない強運ぶり!このまま球場に通い続けたら、スワローズ優勝しちゃうなぁ

2009年6月17日

読書「科学捜査の現場」

特にネタが無いので、読書ネタが続きます。
サブタイトルが「体毛は人と事件を語る」。ということで、ほぼ全編体毛、それも陰毛の話。体毛ってのは、何かすれば必ずと言ってよいほど現場に残るものなのだ。だから悪いことして科学捜査班が出てきて調べたら、隠しとおせることなど何もない。絶対にばれる。だから悪いことはやめなさい。

読書「日本人の起源を探る」

サブタイトルは「あなたは縄文系?それとも弥生系?」。電車の中で、いろんな人を見て縄文系か弥生系か考えてみると、どっちかわかんない人がほとんどですよなぁ。でも私は、はっきり縄文系です。
日本は酸性土壌なので古代人の骨が残りにくいのだそうだ。ただ縄文人の骨だけは、貝塚に埋められていることが多いので、貝のカルシウムが保存を助け、他の時代よりも非常に多くが発掘されているらしい。なんでカルシウムがあると保存されるのか、よくわかりませんが。なので「日本人の起源を探る」場合、縄文人の骨から得られる情報が多くあっても、他の時代の骨サンプルが少なすぎて比較が難しい。必然的に、骨以外から得られる情報でも起源を探ることになるのですが、それがDNAだったりウイルスだったり古事記だったり歯だったり耳垢だったりで、多岐にわたります。そして結論が微妙に違ったり、結論が出るのはまだまだずいぶん先の話だったり、そもそも結論なんかなかったり。確実そうなのは、縄文人と弥生人の差異はものすごく大きい、ということ。そして弥生人の発生は、大陸か半島か、あるはその両方からかなり多い数の渡来人がやってきたことによる、ということ。
別に日本人の起源を知りたいわけではないけど、こういった本を読むと、日本各地への旅行が楽しくなります。

2009年6月14日

三沢光晴

プロレス団体ノアの社長であり、トップレスラーでもある三沢光晴さんが、試合中の事故で亡くなりました。ご冥福をお祈りします。
ノアのプロレス…いや三沢や川田らが作り上げた王道のプロレスは、相手のどんな危険な技でもきっちりと受けきることで、プロレスに有無を言わせぬ説得力を持たせてきた。八百長だとか、ショーだとか、そんな口さがないことを言うプロレスを知らない人たちをも黙らせるその説得力で、「ノアだけはガチ」という都市伝説まで生み出したのだ。もちろん、高い技術的な裏付けとたゆまぬ努力があればこその「受けの美学」であることは、言うまでもない。
皮肉なことに、そのプロレスを作り上げ、長年体現し続けてきた男に、事故が起こってしまった。体調や安全の管理不徹底であったとは思いたくない。勝負事には、どんなに安全管理をしても起こってしまう事故がある。ボクシングなどの格闘技だけでなく、競馬や競艇などの公営競技、そして高校野球でさえも、毎年のように不幸な事故は起こっている。そのうちのひとつが昨日、プロレス界を最前線で引っ張ってきた男に、たまたま起こってしまったのだと考えたい。
日本のプロレスは、世界的にも稀有なエンターテインメントだ。力道山、馬場、猪木らから始まる日本プロレスの許容力は、半端なものではない。政治もスポーツもお笑いもグラビアもゴシップも芸術も…そういったものは全部飲み込んでしまう。今回の不幸な事故をも飲み込んでしまうのが、日本プロレスだ。だから、斉藤彰俊選手には、“殺人バックドロップ”を武器にGHCヘビー級ベルトを目指してほしい。ノアの選手たちが、たとえ涙を流しながらでも戦い続けることを、誰もが望んでいると思う。

2009年6月11日

また北千住「大はし」

今日の大はし。
座ったとこの後ろのテーブル席にとても態度が悪く、かつ飲み過ぎのグループがおり、さすがに温厚なオイラも次あたりは行動に移りますよ、て感じの瞬間に、店員(息子の方)が一喝!有無を言わせず勘定して、お店から追い出してくれました。良いよなぁ、そういうの。
今日はボトルを追加しなかったので、二人で4400円。やっぱ止められない北千住通い。

読書「血税空港 本日も遠く高く不便な空の便 」

地方に旅行に行く際、だいたい通過するのが羽田空港と地方空港。進化を続ける羽田は良いとして、地方空港は正直どこに行っても同じ。飛行機を降りてから、手荷物受け取りまでのアプローチとか、微妙な地方限定の広告とか、大枠はほぼ同じです。ログハウス風とか書院造とか神明造とかあっても良さそうなものだけど、イメージとしては四角い白い建物で統一されていて、全く面白くない。
日本全国にある空港の数は、なんと98!2010年に開港される茨城空港を入れると99!47都道府県なので、各都道府県に2つずつある計算になる。そしてそのほとんどすべて、羽田空港と新千歳空港を除くすべてが赤字なのだそうだ。乗降客がTOP5に入るほど多い伊丹や福岡でさえも、周辺地域への補償で赤字になるらしい。赤字の補填は、全て税金で賄われていることを考えると、橋下大阪府知事のように、関空があるんだから伊丹は廃港にすればいいじゃねえか、とか思ってしまう。山陰地方でいうと、島根県出雲空港と石見空港、鳥取県に鳥取空港と米子空港はいらないでしょ。それぞれ自動車で1時間圏な訳だし。
そんな税金無駄遣いな地方空港事情よりももっと深刻なのが、国際線のキャパ不足問題らしい。成田は相変わらず拡張できず、夜間発着もできず、滑走路を拡張した羽田空港には、おおっぴらに国際線を発着させることもできない。世界各国の航空会社が、成田か羽田への就航を希望しているのに、それに応えられない状況が長年続いている。そんな訳だから、日本の航空行政は、オープンスカイ全盛の世界の潮流からは、大きく遅れをとっており、危機的な状況にあり、韓国の仁川空港や台湾の桃園空港、シンガポールのチャンギ空港にハブ空港としての機能を追い越されて久しい。アメリカ大陸に対して地理的なアドバンテージがあるにも関わらずのこの現状は、日本経済にとって本当に危機なのです。
かと言って、正直何をどうすれば良いのかよくわからず、米子空港INの石見空港OUTって、境港の水木しげる記念館→松江→出雲大社→石見銀山、ていうルートには最適の空港配置だなぁ、と考えてしまうんですけどね。

2009年6月7日

読書「花嫁化鳥 / 寺山修司」

青森旅行から帰ってきて、未読本の山から寺山修司を1冊選んだ。寺山修司記念館で見聞きした、そのままの流れで、読んでみたかったのだ。その昔、演劇にかぶれていたころは、寺山修司と唐十郎がすべてで、そこら辺に溢れている演劇的なものは、必ずどちらかの影響を感じた。最近の事情はよくわからないけれど、どうやら残念なことに、寺山?誰それ?みたいなことになっているようだ。記念館、ガラガラだもん。お手軽に、再評価とかいってブームになるのも嫌ですが。
寺山修司の天井桟敷と唐十郎の状況劇場は対極にあって、当時の演劇界を遠く離れたところで引っ張っていたようなイメージがあったのだけれど、この本を読んでみると、実は結構お互い濃密な影響を与え合っていたのだな、と思う。「佐川君からの手紙」と「花嫁化鳥」、続けて読んでも悪くない。「花嫁化鳥」は、けして寺山修司の代表作ではないけれど。
青森旅行を経て寺山修司の文章を読むと、その湿っぽさをあらためて感じる。本当だか嘘だかよくわからないこのルポルタージュは、そのニュースとしての役割は果たしていないが、現場の湿度が本当によく伝わる。この際、事実かフィクションかは問題ではなくて、日本にはその湿度の源泉が確かに存在する、ということが重要なのだ。
寺山修司は、久しくその短歌の盗作が問題とされており、それが後年の評価に暗い影を落としているのかもしれない。個人的には、盗作なのなら盗作で、それでも良いものは良い、と考える。だから霧深い陸奥湾に、そんな真相などは隠してしまえばいいではないか。

マッチ擦るつかのまの海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや

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